忙しい日々。　

　こころ穏やかに過ごすことは、なかなか難しいことですね。

　「なんで私だけ・・・・・」と、被害妄想的な見解で、怒りを露わにすることありませんか？　　

　私は２０年前に、ある本との出会いで、忙しい時ほど自分を宥め、こころ穏やかに保つようにしています。

　その本は、昨年お亡くなりになられました、「瀬戸内　寂聴」さんの「生きることば　あなたへ」です。その中の、『夫や、子供や、両親や、愛した人のために、わたしがしてあげている、尽くしていると思うと腹が立ちます。わたしは好きでしている、好きだから勝手に尽くしていると思ったら腹は立ちません。・・・（中略）・・何かをさせてもらえる、尽くす相手がいるというのは幸せなことです』という文章がとても印象的でした。

当時、仕事と家事の両立の忙しさプラス、悩み事等を抱え、枯渇していた私のこころに、一挙に水が注がれ潤されたことを記憶しています。

“好きだから勝手に尽くしている”

なかなか、そう簡単には気持ちを切り替えることは容易ではありませんね。

　しかし、ほんの少し視点を変えて考えてみると、案外、救われることもあるかもしれませんよ(^_-)-☆

以来、この文章は、忙しい時の私の精神安定剤になっています。

忙しさや、様々なストレスを抱え、頭痛を発症して来院される患者さんがみえます。

忙しい時ほど、こころに潤いが必要です。何か一つでも潤す術をもって、こころ穏やかに過ごせる日が多いといいですね。（看護師　Y　でした）